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最近の“アメリカの恋人”ルセロ

最近の“アメリカの恋人”ルセロ

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 1980~90年代のメキシコで、否スペイン語圏のカワイ子系アイドルとして一斉を風靡したルセロ姫もいま40代……。歌にテレノベラにと大活躍していた。ルイス・ミゲル少年との清純な初恋を描いた映画もあったな……。“アメリカの恋人”とはメキシコで作られた献呈辞ではあったけど、それぐらい人気があった。
 けれど90年代に入るとヒット狙いのポップスはほとんど歌わなくなり、メキシコの歌手特有の傾きだがマリアッチ楽団を率い、メキシコ牧童の盛装チャロできらびやかに着飾って定番のカンシオン・ランチェーラを朗誦したアルバム制作に力を注いで、イメージ・チェンジをはかった。そして、それはそれなりに成功し、結婚もし子にも恵まれた。けれど芸能活動は着実に持続させていた。
それは、ルセロ姫といわれた栄光の揺曳にふさわしい活動だった。
 最近、テレノベラ『ソイ・ツウ・ドゥエニャ』や『チスピタ』に出演、主題歌も歌い、ひさしぶりにポップス畑でのヒット曲に恵まれ、何かと話題になることが多くなってルセロの名をよく目にするようになった。慶賀の至りである。
 当然、マスコミ各社もにわかにルセロに追い、「今後、あなたはどのように活動されていくか?」といったよくある質問に答えて、「レディ・ガガでもなく、リベルタ・ラマルケでもない」と語って注目を。そう答えたルセロの真意は分からないが、対極的なイメージをもつ二人のアーティストを語って、私は私の道を行く、と宣言したのだろう。
 レディ・ガガは今をときめく米国のポップス歌手にしてダンサー、そしてスキャンダラス性もいとわない同性愛歌手として有名だが、リベルタ・ラマルケは歌う女優としてアルゼンチンのアイドルとなってから“エビータ”ことエバ・ペロンに目障り、と国外追放されメキシコにたどり着いてから、当時、メキシコに政治亡命していたルイス・ブニュエル監督に見出され女優として成功し、また歌手として再デビューを果たして成功した往年の大スターだ。逆境に耐えたけなげな歌手という印象は、そのままリベルタのセールス・ポイントになった。
 ルセロは、リベルタが母国の音楽としてタンゴを歌いつづけたようにランチェーラを歌いつづけた。しかし、歌の解釈に優れていても声の質はポップス向きでランチェーラのアノあざとい朗誦で聴衆を唸(うな)らせる声の野太さはない。結局のところ年を重ねるごとに役柄をかえてゆける女優業がもっともふさわしいのだろう。それを自分自身でも知り、それを直接話法で語るにはプライドが高いから、「レディ・ガガでもなく、リベルタ・ラマルケでもない」と語ったのだろう。
 いずれにしろルセロはいまもメキシコ芸能界の豊かな地層に滋養を与える現役の才能であることは間違いない。 (2010・12)

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