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地球環境を侵す「年賀状」

地球環境を侵す「年賀状」

 
 クリスマス前にカトリック諸国からわが家にクリスマス・カードを届く。日本はキリスト国ではないので、24日近くに配達してくれるような配慮はない。年賀状なら元旦配達を原則、守ってくれる。

 今年、いったい何枚の「お年玉付年賀状」が発売されるのか知らないが、数年前の数字がここにある。3~4年前の数字だと思うが、29億5000万枚! ネット状のメールで済ます若者が多くなったので、前年比マイナス1・80%ということだが、しかし、途方もない数であることはまちがいない。
 年賀状を書かなくなって早四半世紀、経った。ということで小生には充分、「年賀状」を批判する資格があるように思う。正直に書くが年賀状と能動的に絶縁したわけではない。
 25年ほど前、日本から中米の小国グァテマラに移住し、まず「お年玉付年賀状」が手に入らなくなった。しかし、葉書そのものは手製でも作れるわけだから、もう少し理由は深い。
 まず当時のグァテマラは内戦下にあり政情は不安定。在住中にクーデター騒ぎもあった。エアメールだから1枚の価格は馬鹿にならない。無事、飛行機に乗せてもらえるのかどうかもすこぶる不安でもあるし、太平洋を越えて旅するわけだから日程は不確定。年賀状がクリスマス前に届いたり、旧正月を過ぎて到着ともなるだろう。
 というわけできっぱり止めた。……それでもグァテマラまで年賀状を送ってくる律儀な友人・知人はいた。
 10年ほど前に帰国したが一度、習慣から消えたものを戻すほどの必然性は感じなかった。で帰国してから一枚も書いていない。しかしである。世間はほっておかない。毎年毎年、元日の朝には年賀状の束が郵便受けに納まっているのだ。ちょっと複雑な思いだ。

 グァテマラにいた頃、中米諸国で米国資本の食品産業がハンバーガー用の肉牛を育てるために熱帯雨林が破壊したり、輸出用のエビを養殖するためマングローブを無残に破壊している現場をたくさん見てきた。
 日本の年賀状のため、いったいいくつの山がハゲ山になったかと思ってしまう。
 資源の再利用とかで年賀状には古紙を利用するようになったという。当初、古紙配合率40%を謳ったらしい。しかし、そんな配合率ではコシのない紙になってしまうし、インクジェットの印刷のノリが良くないとかで、コシのない古紙はアリバイ的に使われただけのようだ。そして、パルプ原木を切り出すために南の国では確実に森は失われ川は枯渇し、生物は子孫繁栄の連鎖を断たれ、森の恵みで生きてきた先住民は都市へ出てスラムを肥大させる。そういうことを日本人は知っているのだろうか?

 いつだったか鳩山元首相は国連で温室効果ガスを25%削減する、と大見得を切った。なら不要不急の付き合い年賀状を廃止せよ、と国内向けに宣言してみたらと言いたくなる。
 森林伐採だけでない。製紙工場のエネルギー、運搬車のガソリン……大変なものだろう。
 経済効果があがると言う。確かに……。けれど、一円の金も無駄にできない中小零細企業にとって年賀状の負担はばかにならないだろう。
 「止めろ!」とは言わない。せめて付合い年賀状を止めよ、と言いたい。

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