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日本の合唱“力”の強さ コール・クライネス定期演奏会

日本の合唱“力”の強さ 東京工業大学混声合唱団台47回演奏会

 ピアノ、ヴァイオリンの日本人演奏家の技術の高さ、表現力の豊かさは毎年、世界各地の音楽祭で上位入賞者を
出していることで明白。クラシック音楽のメイン楽器だから活躍ぶりが目立つが、チェロや打楽器部門、あるいは指揮者の実力も相当なものだ。ここに合唱の実力も加えたい。
 1月5日、東京・池袋の東京芸術劇場をほぼ満席したアマチュア合唱団がある。東京工業大学合唱団コール・クライネス。
 ワーグナー『タンホイザー』、ヴェルディ『ナブッコ』『アイーダ』からの人口に膾炙した名曲で喉を慣らす。冒頭の3曲は部員が指揮した。将来性豊かな才能である。その後、常任指揮者の大谷研二がタクトを取って、緻密な構築性を強いてくる現代の難曲で実力を示し、休息後、20世紀の英国を代表する作曲家ウォルトンの畢生の大曲「ネルシャザールの饗宴」をフル編成の横浜シンフォニエッタの演奏で披露した。圧巻だった。
 在学の部員だけでは足りずOBや、他大学の合唱団も加勢し約300人近い大編成。その統合力はオケと見事に渡り合った。合唱がオケと共演するとき、音の厚さを求めて荒くなり、混声の層にも亀裂が入るものだが、よく制御され美しかった。
 規模の大きな曲だから英国でもそうそう演奏されない。
 大谷研二は膨大なスコアを読み取り解釈し、熟成させた上でコール・クライネスの若者たちを指導したのだろう。大谷は西欧の古今の合唱曲に造詣の深い指揮者である。そんな実力者を常任として迎える合唱団の自負が演唱に満ちあふれていた。
 「聖書」に材を求めた作品だが、人である限り天頂の光源に向かって祈らざる得ない原始の本能というものがある。言葉が逐一、理解できなくても歌の求める高みに感動することができる。そういう見事な群唱でもあった。
 大つごもり紅白で大衆音楽のいまを聴き、正月、合唱の芸術に堪能した。日本音楽の実力は素晴らしいとあらためて認識したのだった。ちなみにコール・クライネスは全日本合唱コンクールに14年連続金賞を受賞している覇者である。 

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