スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

花持つ女 №14 ジュディ・シカゴ (米国)画家・フェミニズム

ジュディ・シカゴ  (米国*1939~)
  「ディナーパーティー全景」
dinner-1 シカゴ

 本コラムの表題「花持つ女」は、実はジュディ・シカゴの同名の著作にインスパイアー、そして啓示を受けたものだ。
 1975年、米国で刊行されると若い女性創作家及びリブ系の活動家に圧倒的な支持を受け、邦訳は79年に出た。原題は「花をとおして」。卓抜な邦訳を成した小池一子は「花もつ女」との表題を記した。
 フェミニズム・アートの関わりを自伝的に記しながら、古今の女性美術家たちの存在を知らしめた歴史的な価値をもつ本だが、創作家としての彼女の作品は本書の挿画として広く知られることになった。
 起伏に富んだ活動を行なってきたシカゴの熱情的中間報告が写真で示したインスタレーション「ディナーパーティー」全景だ。
 西洋文明における女性の歴史的偉業を1辺13席、計39席の正三角形のテーブルに配し、39人のそれぞれの個性をシカゴ的解釈で象徴的なモノを絵皿に盛り付け立体的にクラフトする。先史時代から20世紀にいたる女性史の象徴的な祝祭空間。
 古代ギリシャの女性詩人サフォー、作家のヴァージニア・ウルフ、画家のジョージァ・オキーフといった著名な39人となる。そして、それぞれの生き様、仕事をねぎらうようにワイングラスを配す。
 絵皿上の象徴はシカゴが70年代に連作として制作していた女性器を装飾化した作品〈花もつ女〉の敷衍。
 今では信じられないが、こうした作品が70年代前半には米国でも“卑猥”“風俗紊乱”として忌避された。草間弥生がニューヨークで受けた“羞恥”とどうようだ。このディナーパーティーの形式は、日本女性史にもアジア女性史にも転用できる普遍性をもつだろう。
 「全景」は79年にはじめて発表された後、6カ国16会場でも公開され、2002年9月にも“前衛”として米国ブルックリン美術館で展示された。写真はその時のもの。「花もつ女」は21世紀も闘っている。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

上野清士

Author:上野清士
店長の最新著書

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。