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花持つ女 №18 オノ・ヨーコ

オノ・ヨーコ
「平和のためのベッド・イン」(1969)


 この時代を生きる世界で一番、有名な日本女性だろう。
 かつてはジョン・レノンの妻という比重が大きかったが、現在はまったく違う。完璧にオノ自身の芸術で尊敬を勝ち取った。もっともレノンに出会う前から彼女は個性豊かな芸術家として自立していた。その軌跡を追えば、大衆音楽家としてのレノンと、オノが目指した芸術がつくる市場性の違いが、ふたりの出会いを遅らせたともいえるし、出会いを演出したともいえるかも知れない。
 オノを知る上でもっとも重要なのは表現活動はインスタレーション。筆者も一度、参加したことがあり、その時のオノ「作品」としての陶片を書斎に飾っている。
 
 現在もビデオとなって上映される機会も多い1965年の「カット・イン」は重要だ。ステージに座ったオノの衣服を観客が思い思いに鋏で切り取ってゆくという行為。観客との心の共感なくしては完遂できないインスタレーション。殺傷につながりかねない鋏を一期一会の参加者が取り、衣服を自由意思で切る。人への信頼を反証的に象徴する行為でもあるだろう。
 オノの芸術は難解だといわれる。
 理由のひとつに表現活動の幅の広さがあって補足が容易でないことだ。絵画にオブジェ、映像表現、シンガー・ソング・ライター……。しかし、その支柱はみな〈愛〉なのである。
 1969年、レノンと「平和のためのベッド・イン」をマスコミの前で披露した。その様子はジョン・レノンとともに世界中に流布したので良く知られているだろう。オノの表現行為における“至福”の季節であり、「至福」と名づけてもよいものだ。
 当時、フリー・セックスといった風潮との関係で揶揄的に取り上げられたが、それは〈愛〉のインスタレーションであった。レノン=オノ風にいえば「ラブ・&・ピース」だ。
 ひところ〈全身芸術家〉という言葉がはやったことがあるが、オノは自らの女性〈性〉を通じて表現しつづける人間愛の全身芸術家なのだ。     

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