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花もつ女たち №23 幸田延(ピアニスト)

 幸田延(1870~1946)ピアニスト

 今日、日本のクラシック音楽は隆盛を極める。
 古典から現代音楽まで東京ならお好みのプログラムが夜毎、得られる。人材も質量とも高い。
 明治十年代にその歴史が始まるが、黎明期、女性の活躍ばかりが目立った。その紅軍を率
い牽引したのが幸田延。その力は当時、「西太后」と揶揄されるほど絶対的なものだった。
 洋楽に触れる以前、資産家の娘の習い事として邦楽に手を染めた。その師匠たちが当時
の邦楽界の名手連だ。最初、箏曲に才能をみせた。その優れた音感と精進がまたたくまにピ
アノ、ヴァイオリンをマスターさせることになる。
 政府による音楽留学生としてはじめて欧州に派遣された才能だ。滝廉太郎は延の後任者
である。
 黎明期の演奏会のプログラムは当時の日本音楽界の混沌とした状況を語るが、そこでピ
アノ、ヴァイオリン、そして声楽、箏まで披露するという大車輪の活躍をみせている。
 延は作曲も手がけた。今日、演奏することもなければ、録音もない。しかし、日本の洋学史
のなかでは特筆すべき記録として遺しておかなければならない。延が書いた、2つのヴァイオ
リンソナタは日本人が手がけた最初の本格的な作品。混声4部合唱付の交響曲という大曲ま
で手がけている。
 実演者としての延の実力がいかほどのものであったか、録音がないので判断はできない。
しかし、当時の日本にあっては数段先んじた力をもっていたことは確かだろう。当時の批評な
どで延の人間的大きさを知る。
 ともあれ日本のクラシック界は延の獅子奮迅の活躍によって夜明けを迎えた。
 幸田露伴は兄、妹、幸はヴァイオリンニストで国際コンクールで審査員を勤めた最初の日本
人だ。幸は瀧廉太郎の初恋の相手もいわれる。  

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