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中米ホンジュラス   ガリフナ族伝統の音プンタを受け止める同国音楽家

中米ホンジュラス
 ガリフナ族伝統の音プンタを受け止める同国音楽家
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 中米ホンジュラス。日本からもっとも見えにくいラテンアメリカの小国だ。最近はW杯ブラジル大会へ出場、善戦したことからサッカー・ファンには注視されているのかも知れない。近く日本代表との親善試合も予定されている。
 このホンジュラス……こと「音楽」では意外に親密な接点をもっている。
 たとえば日本で製造されているマリンバの素材はホンジュラス産の良質なローズウッドがほとんどだ。しかし、その木材だけで、ホンジュラスの音はほとんど入ってこない。

 2008年、民音主催「セントロアメリカの風」公演でホンジュラスのカリブ沿岸地方から出てきた優れたユニット、ギジェルモ・アンダーソンとセイバーナが紹介されたことぐらいだろう。
 そのユニットの名でわかるようにカリブ沿岸都市ラ・セイバを拠点としている。メンバーのなかに同国カリブ沿岸に共同体を広げているアフロ系民族ガリフナ族のミュージシャンがいた。同国の最良の音楽はいつもカリブ海の潮の香りを乗せて内陸部の首都テグシガルパに吹き寄せる。
 ガリフナ族とは西アフリカに起源をもつ。例のごとく奴隷船に拘禁されカリブ海上を航海中、ハリケーンにあって船が大破、近くの島に流れ着いた者を父祖とする。奴隷商人の手から逃れた彼らはカリブの先住民の助けを得て、独自に共同体を形成した。奴隷船で運ばれながら、一度として奴隷労働に狩り出されることなく子孫を繁栄させ、中米地峡のカリブ沿岸地域にひろく分布する独立の民となったアフロ系。したがって、その伝統祭事にカトリックの影響は希薄なため文化人類学的な研究対象とされてる人たちだ。伝統音楽プンタなどはその象徴だろう。
 今回紹介するのはホンジュラスでは良くしられたギターリスト、グアジョ・セデニョ。彼もまた同国カリブ沿岸の最大都市サン・ペドロ・スーラを拠点とする。14歳から地元のホテルで演奏活動をはじめたが、その音楽は欧米音楽の焼き直したもので欧米ポップスのホンジュラス的消化というものだった。同国では人気を得ても、外に出ることのない非民族的なものだった。彼のギターは模倣から出発したのだろう。それでロックギターリストとして同国では実力を認められた。最近、そのグアジョ・セデニョが同国でにわかに注目を浴びている。それはカリブ沿岸のガリフナ族の伝統音楽に豊かな鉱脈があることに気づき、自分の音楽のなかに積極的に吸収しようと研究し、すでにその成果を自身の演奏で聴かせているからだ。
 そのグアジョの動向をつたえる記事のなかに先年、来日公演したギジェルモ・アンダーソンの名が出てきたので目に留まったのだ。
 「アンダーソンは僕の父親の親しい友人だった。彼が優れたギターリストを探しているというので、僕が彼と一緒に仕事をするようになって長い時間、過ごすようになった。外国に行ったよ。その影響でガリフナ音楽とも触れ合った。いま、ガリフナのミュージシャンと一緒に新しいホンジュラスの音楽を創造中だ」
 ガリフナ音楽を「プンタ」という。もともと葬祭のセレモニーとして踊られていた音楽から派生したものだ。
 このプンタをソフィスケートしてラテンのダンサブルな音楽として鋳なおし、メキシコに出て活動、一時期、ラテン世界で人気者なったバンダ・ブランカというグループがいた。「ソパ・デ・カラコル」などは中米で大ヒットしたが、そのバンダ・ブランカもラ・セーバの出身だった。グアジョ・セデニョはブランカたちより更にクオリティーの高い音楽を目指しているようだ。 

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