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イタリアのラウラ・パウシニ、ランチェーラに挑戦

メキシコ音楽
 イタリアのパウシニ、ランチェーラに挑戦
パウシニ

 イタリア出身、むろん活動拠点は母国の女性歌手ラウラ・パウシニ。日本で発売される彼女のアルバムはイタリア語版だが、彼女の本領というか、セールス実数はスペイン語版だ。ファンの数もイタリアよりスペイン語圏で絶大な人気のある。ス
ペイン語市場の大きさ故のこと。
 ひと頃、旧ソ連軍払い下げの重輸送機にコンサート機材を積んでアメリカ大陸を股にかけてコンサート・ツアーを敢行し
ていたイタリアのエロス・ラマゾッティの女性版ともいえる。(余談だが、旧ソ連軍からお払い箱になった空軍機が相当数、ラテンアメリカに流れている。グァテマラなどでは小型輸送機が首都とマヤ遺跡ティカル神殿都市を結ぶ国内線に活用されていた)。そういえば先年亡くなったルチアーノ・パヴァロッティに見いだされ一気にスターダムにのし上がったイタリアの盲目のテノール歌手アンドレア・ボチェッリもまたスペイン語圏での人気は絶大だ。メキシコでは世界遺産の史跡でのコンサートに成功してもいる。
 イタリア語がスペイン語に近似した言語といえばそれまでだが、しかし、エスプリは違う。なかでもメキシコ民俗性を象徴するようなカンシオン・ランチェーラ、日本ではマリアッチと総称される大衆音楽だが、これを歌い込んでメキシコ人をうな
らせたのはスペインのテノール歌手プラシド・ドミンゴと女性歌手ロシオ・ドゥルカルぐらいなものだろう。やはりスペイン語圏の歌手だ。ドミンゴは少年期メキシコで教育を受けた人だから、まぁ当然といえるかも知れないが、ドゥルカル、メキシコ歌謡界の重鎮ファン・ガブリエルの強力なサポートもあってのことだと思う。
 さてラウラ・パウシニ。その声は少々、ハスキーな枯れた感じのある質感で、ドゥルカルの円熟の粘性のある声とは違う。
 メキシコのランチェーラ女性歌手のなかでもなかなか見出せない声質だと思う。そんなパウシニが9月(2014)、メキシコ各地をまわるツアー前にメキシコ市で記者会見。その席で、「メキシコ地方音楽を歌い録音することを決めている」と語った。「地方音楽」とは無論、ランチェーラ。別情報では最近、現在のランチェーラ界をアレハンドロ・フェルナンデスとともに背負うペペ・アギィラールとのデュエット「アモール・エテルノ」を録音したそうだ。同曲はファン・ガブリエルの自作自演曲として知られる名曲だ。
 パウリナの今回のメキシコ・ツアーは昨年、発表したアルバム「20 Grandes Éxitos」のプロモーションも兼ねているようだが、スペイン語圏最大の市場であるメキシコを視野に収めた新作を模索するパウリナの意図も感じられる。最南のチアパス州まで足を延ばすツアーを通じてパウシニはロシオ・ドゥルカルとは違ったランチェーラづくりに意欲を燃やしているのだと思う。そこに友人のメキシコ歌手タリヤの支持、そしてタリア自身がランチェーラだけでなくバンダやノルティーニョ音楽ま
で吸収した新しいメキシコ大衆音楽を制作したことに刺激も受けているだろう。その意欲作は来年の発売になるらしいが、いまから新しいパウシニが聴けるものと楽しみにしている。

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