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花もつ女たち №41 クレオパトラ (王女 エジプト BC70または69年~BC30年)

№41  クレオパトラ (王女 エジプト BC70または69年~BC30年)
クレオパトラ

 2000年、ドイツ・ベルリンのエジプト博物館が所蔵するパピルス古文書のなかから、「クレオパトラ直筆の文書がみつかった」と発表された。同博物館の研究によって“状況証拠”を積み重ねた結果、直筆とされた。

 文書の内容は、紀元前31年、ローマ軍人カニディウスにエジプト貿易にともう関税を免税とするという裁可であるらしが、それは免税特権という賄賂(わいろ)を意味するものらしい。
 クレオパトラは、女王としてギリシャ文字で「かくあらしめよ」と記したのだ。
 「書」の芸として記されたものではないが、そこにクレオパトラ七世フィロバトルという女性の息遣いがこめられているという意味においては、確かに貴重な個人的営為の印(しる)しであろう。
 現在、筆者名が判明している女性による最古の筆跡でもある。

 中国には4000年前、殷の時代の甲骨文に女性の手になるものがあるだろう。しかし、女性名が伝わるのは紀元3世紀、晋の時代の衛鑠(えいしゃく)のもとされる『与師帖』が伝わるのが最古。日本では、7世紀から8世紀末の古今集時代のかな文字の成立期まで待たなければならない。その意味でもクレオパトラの署名は、歴史的に特異な位置を占める。
 「かくあらしめよ」の一句は権力者の言葉としては常套句であろう。

 われわれが古代エジプト文明の栄枯盛衰の歴史をピラミッドや、たぐいまれな独特の様式美をもつ芸術作品の鑑賞を通して知る。それらを作品には、それを作らしめた絶対的権力の大きさが後背の光となっている。そこにクレオパトラもいた。

 「かくあらしめよ」・ ・・細部、詳細の詰めはしかるべき者が処置するであろう、「こんな些事でわらわを煩わせるな」という尊大な響きすら感じるのは筆者ひとりではないだろう。 その時、ふと男を惑わしたとされるクレオパトラの鼻梁のカタチをふと想像したくなる。

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