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花持つ女たち №42 ラヴィーニア・フォンターナ (イタリア*画家*1552~1614)  職能的な成功をおさめた女性画家

ラヴィーニア・フォンターナ (イタリア*画家*1552~1614)
 職能的な成功をおさめた女性画家

 たとえば米国ワシントン壱にある女性アーティストの作品をだけをあつめた女性芸術家国立美術館の概要が、その収蔵作品ともに日本ではじめて紹介されたのは1990年夏のことだった。96点が紹介された。
 この時、劈頭(へきとう)を飾ったのがラヴィーニアの油彩画2点であり、同展カタログの表紙は、そのうちの1点「貴婦人像」の上半身がトリミングされて飾った。

 ラヴィーニアの生まれ故郷はボローニャ。彼女が生きた16~17世紀の同市には23人の女性画家がいたと記録にあるようだ。という意味では彼女を最初の職業画家とは言い切れないが、少なくともプロとして成功を収めた最初の女性画家のひとりであったことは間違いないだろう。それは「貴婦人像」にそこのことが象徴されているように思う。たいへん立派な作品だ。
 職人としての確かな技巧は疑いない。技巧の充実はすでにして芸術のしもべとして手なずけている。香気に満ちた気品がたたえられている。それは自然に流露している。
 背景の暗色は思索の深さを象徴する。ラヴィーニア30歳前後の作品らしいが、若い芸術家の覇気、男性に伍して、絵筆で立っていくという毅然とした想いのようなものが、いまは名すら逸してしまった貴婦人に託して描かれているように思うのだ。

 こうした肖像画の成功は、やがて当時の画家の名誉であった教会祭壇画の製作に道を開いた。
 それまで男女の裸体をふくむ人間群像が描きこまれることの多かった祭壇画は、慣例的に女性画家が携わることは忌避(きひ)されていた。ラヴィーニアはその因習を実力で克服した最初の画家であった。

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