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バチャータを牽引するロメロ・サントス

バチャータを牽引するロメロ・サントス  ~ドミニカ系米国人
ロメロ・サントス

 ドミニカ共和国の音のランドマークはメレンゲだが、バチャータの人気もファン・ルイス・ゲリラと、その一統4:40(クワトロ・クワレンタ)のグローバルな成功で、注目されるようになった。いま、そのバチャータの世界で最大の人気者になっているのがロメロ・サントス。4月の中旬、中米グァテマラ、エル・サルバドルをツアー、熱狂的なステージを展開した。
 
 もともと中米地峡諸国はファン・ルイス・ゲリラの最初のグローバル・ヒット『バルブッハ・デ・アモール』を受け入れた地域だ。内戦期、政情不安定な地域のなかに、その曲は清涼飲料水のように大衆に浸透したのだった。
 そのファン・ルイスの都会的な香りのするバチャータの涼味を継いだロメロ・サントスの歌が中米で好まれるのは必然だった。サントスのツアーは中米から南米ペルーへと足が延ばされた。
 
 サントスのヒット曲のひとつ「プロプエスタ・インデセンテ」はタンゴのバンドネオンの音が巧みに取り込まれた都市感覚のあふれたもの。「ユウ」というヒット曲は90年代の風通しのよいリズムで歌われるノスタルジックな風味のバチャータ。ともかく心地よいのは特徴だ。
 
 ドミニカの豊かな自然美の香りがただよってくるサントスのバチャータだが、彼自身は米国ニューヨーク・ブロンクス生まれの米国人だ。そんな彼が両親の血をたどって自己表現手段としてバチャータを選択、米国ヒスパニック社会で成功し、ファン・ルイスをして後継者と言わせた実力者となった。

 ラテン・ポップスの世界では、ファン・ルイスの成功以来、サルサやメレンゲ、あるいはレゲトンのような音の厚みのある音楽に食傷した層が、より歌詞に力点をおいた心地よいバチャータのリズムに身を浸したいと思う層がふえているようだ。
 ひと頃、リッキー・マルティンの人気に迫るかと思われたエンリケ・イグレシアスなどはいま、サントス的なバチャータを歌っている。昨年のヒット曲「エル・ペルデドール」などはエンリケ解釈のバチャータであった。

 ドミニカ出自のバチャータもファン・ルイスの成功と、米国生まれのドミニカ系青年たちの新しい感覚を取り入れて現在、ラテン・ポップスのメインストリートを闊歩しはじめたように思う。その雄弁な先行者がロメロ・サントスに間違いないだろう。

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