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変なヒト その1

変なヒト その1

 そのヒトは東京駅八重洲口にほど近いマクドナルドでみかけたんだ。
 そのマクドナルドはたぶんパイロット店としてオープンしたものだと思うな。場所柄、周辺のサラリーマン、外国人の利用の多い店で店内もゆったりしていて天井も他店から比べて高く、なんとなく長居するには都合が良いのだ。注文を取るカウンターにはいつも日本語の達者な外国人が接客にあたっているんだ。
 ぼくは、近くにあるマスコミ用試写室で映画を観るときに良く利用するんだ。
 都内に幾つかあるマスコミ用試写室というのは、たいてい開映時間が午後13:00、15:30,18:00の三回と設定されている。映画は当然、長短があるから、1本見終わった後に1時間近く時間があいてしまうことがあるんだ。そんな時、小腹を満たすためと時間潰しを兼ねて、そのマクドナルドへ行くんだ。

 そのヒトと遭遇したのは今年の1月7日の午後5時前。なんで日時まで覚えているかといえば、いつもバックのなかに分厚いノートが入っていて、それに色々メモをしているからだよ。そのヒトのこと、すごく印象に残ったので、ちょっとメモしておいたんだ。そのノートがいっぱいになって、いろいろ整理していたら、そのヒトのことが書いてあったので、きみに話しをしたいと思ってね・・・。
 2階の奥のコーナー。そこだけ細長い空間があって、なんとなく読書するに良い雰囲気なんだよ。で、いつものようにMサイズのまずいコーヒーを啜りながら文庫本を読んでいたら、3席ほど離れた場所に、そのヒトが座ったんだな。
 トーレに100円マックだと思うんだけど、四隅にきちんと並んでいるだ、そのマックが。だから真ん中が空いているんだよね。ふつう、その真ん中あたりに飲み物の紙コップやマックポテトがあったりするわけじゃない。でも、なにもないんだよね。だから、あとから3人に来て、そのうちの誰かが飲み物を持って来るんだと思ったわけさ。で、いったん、そのヒトから視線を外した。
 でも、そのヒトの席、窓に向かって作られたお一人さま用のコーナーだから、なんか変だなぁって思って、本からときどき目をはなして見ちゃうよね。トーレの四隅に100円マックがきちんと、まるで測ったように並んでいるだけで妙だろう。ふつう、歩いているうちに位置がずれたりするものね。

 20代前半の若者。スーツではなくカジュアルな格好で、まぁ大学生かな。新聞を読みはじめた、彼。日経新聞。で、新聞を広げながら片手にマックをもって、じつにゆっくりマックを食べはじめた。それも咀嚼の速度がまるで時計ではかったように乱れないの。メトロノームのリズムに合わせたようにね。
 ひとつ食べ終わったら、またひとつ取って、食べはじめた。仲間とか友だちとか誰も来ない。そのヒトひとりで全部、メトロノームのリズムに導かれたように全部食べた、4つ全部。それもだよ、飲み物いっさいなしでだよ。
 これ、じゅうぶん変なヒトだよねッ!

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