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署名アラカルト 1 五木寛之

署名本アラカルト

 昔、なんとかアラカルト、という表題のコラムとかラジオ、TV番組が幾つもあった。昭和レトロの古趣の韻あり。ここでは昭和時代に書き込まれた署名、サイン本に特化して書こうと思うので、こんな命名に。仕事柄か、どこをどう経巡って来たのやらしばし私の書斎に闖入し、しばらく滞留した後、去ってゆく署名本の数々……。おもえば実に多くの署名本が拙宅を訪れ、不帰の客となったものか。いま思い返せば惜しいとも思うし、はたまた去ったのも知らず忘却したものもある。実に雄渾という筆づかいの檀一雄一書、パブロ・ピカソのパリ画廊のパンフレットに速筆された数行の言葉とサイン。それなりの資料価値を有したものもあったものだ。これから紹介しようという署名本は古書的価値というより、その署名の妙、個性、あるいは時代の面影などを留めるものを取り上げようとするものだ。その第一回は、いろは…の「い」が好いだろうと五木寛之氏の署名。

その1
 変体的創作型署名  五木寛之
薪能 012

 作家として旺盛な創作活動を行なっていた時代の五木さんの署名はきわめて普通のぶなんな署名であったと思う。署名をする暇があるなら、まず原稿の升目を埋める、というような繁忙の戦線にあっただろうから。
 そんな時代の署名本が私の手元にきたことがあるが、その書体を記憶に留めていないということでは、きわめて没個性的ものだったのだろう。五木さんが写真にあるような署名を用いるようになったのは、おそらく蓮如上人の物語を綴った後、日本仏教の史蹟をもとめて思索行を重ねはじめた時期以降だろう。そして、それは講演活動が多くなった時期でもあって、その講演後のサイン会などで求められるまま署名を重ねてゆくなかで次第に馴化され決まった。
 一文字の最初と最後で筆を溜め置く。そのあいだのつなぎの線を細くしかつながないために独特の形態が生じた。雅印は、「寛」。

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