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署名アラカルト №13 畏敬を以て接したい署名  白井のり子

署名アラカルト №13
 畏敬を以て接したい署名  白井のり子
のり子

 2006年5月に刊行された白井のり子さんの半生記『典子44歳 今、伝えたい』に記された署名である。
 はじめて足指で書かれた署名の紹介となるし、おそらくこれが最初にして最後の「足」蹟となるだろう。その意味でも貴重なものだ。

 白井さんを知る人には余計なことかも知れないが、知らない人には「足」蹟の意味もわからないと思う。
 サリドマイド胎芽病児として1962年1月、熊本市に生まれた。薬害を受け、両腕が不完全なまま生まれ、右目の視力もほとんどなかった。しかし、白井さんは努力によって身体的なハンディを克服、足指は健常者の手指のごとく働き、事務仕事にまったく支障はなかった。1980年にはサリドマイド被害者として熊本市役所に入所し、話題となり、松山善三監督が白井さんを主役とするドキュメンタリー形式の劇映画『典子は、今』を制作した。折から国連の「国際障害者年」(1981)という追い風もあり、映画は身体障害者の社会参加を訴えた作品としてヒットした。筆者もみた。今でも、当時のプログラムをもっている。しかし、白井さんへの関心はそこまでだった。
 白井さん自身、一市役所職員として専念したからだ、と思っていた。いや、それに間違いないだろうが、今回、本署名を取り上げるにあたって白井さんの「その後」を調べると、映画のヒットで有名になった彼女は、匿名の投書で誹謗中傷に晒された事実を知った。心ない人たちの存在はいまも昔も存在するということだ。そのため白井さんは講演の依頼やマスコミの取材などを一切、断ったというのだ。

 その後、結婚し子育ても一段落、自分も客観的に見つめる余裕もでき来し方を振り返るようになった。『典子44歳』は、自己検証のごとく書かれた自伝的エッセイ集となった。出版を機に映画もDVD化されたそうだ。

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