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メキシコ音楽話題② メキシカン・セレナーデ(CDレビュー)

メキシコ音楽話題②
 ロス・カンペーロス・デ・バージェス「メキシカン・セレナーデ」

los caperos de valle

 谷間の集落に住む田舎者たち、と自ら名乗る連中のセレナーデ集。娯楽の少ない寒村が育てたソン・ウァステコ。日本では紹介例の希薄なカテゴリー。どう紹介しようか……例えば、生活に窮した民衆が、北の国境を越え米国に住みつき、故郷を想うとき、ふと口ずさむ、そんな大地に根差した素朴で感傷的な旋律をもつもの、といえば少しは雰囲気を伝えられるだろうか。そんな音楽のサンプル例集といった感じが本作。のBGM、それが本作のような歌、音色。民衆文化の基層にある音だ。タコスで舌づつみをうち、喉はテキーラで焼き、耳、そして心は、こんな音色に癒されるはずだ。この国の音楽のランドマークはマリアッチだが、それはハレの音。ハレがあれば日常的なケの音がある。そのケの象徴的な音だと思ってもらいたい。
 こんなふうに書いてもよいだろう……田舎をバスで旅する。予測なく、いきなり乗り込んでくる田舎楽師たち(メキシコにはたくさんいる)のギターはみな古ぼけている。ピックで打たれる辺りには穴があいていたりする。数曲披露すると、被っていた、これまた埃まみれのカーボイハットを裏返し、小銭をせびる。そんな田舎楽師の音でもある。
 15曲中、日本で知られた曲は「ラ・マラゲーニャ」だけ。でも、「マラゲーニャ」が日本で紹介されるときは、たいていマリアッチ・バージョンだ。こうした鄙(ひな)びた味で聴ける同曲例は少ない。メキシコ音楽ファンにも新鮮に聴こえるはずだ。ロス・カンペーロス・デ・バージェスが田舎音楽の名手であることは保証。 

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