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署名アラカルト №16 千代の富士関

署名アラカルト №16 千代の富士関

 関取が自著を出すのは、だいたい引退後。他のスポーツを比較すると、それは顕著な特徴だ。人気高揚期に自著を出し、おおいに印税を稼ごうというさもしさは希薄だ。髷を落としてからの仕事となる。
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 けれど世間はそうはさせない。相撲記者とかが、人気力士の半生を書いたりする。いわゆる出版社の企画モノ。それはけっこう多くて、そういう評伝モノに、主人公となっている関取が墨こんあざやかに署名することは稀ではない。
 こんかいは昨日、訃報のあった千代の富士貢、九重親方の署名である。引退後、三役以上を勤めた関取衆の著書は多い。その著作への署名は、たいてい現役当時の四股名と現職としての親方名が併記することが慣わしのようになっているのが相撲界。
 ここで紹介する署名もその例にもれないものだ。ただ、黒地の中表紙への署名ということで銀メタル筆ということもあって、あまり貫禄がない。
 九重親方の署名本はたいていぞんざいにみえるものが多い。それは正直、残念だが、それなりの理由がある。
 かすれたマジックペンでの署名本というのも結構ある。横綱に登りつめた関取のなかでは、九重親方の署名本は比較的ひろく流布した。それだけ著作が売れたということでもあるし、親方のサービス精神の豊かさの証明かもしれない。土俵では名横綱の誉れにふさわしいきびしい取り口で観客を湧かせたが、引退後は、ファンとしての読者へのサービスを大盤振る舞いしていたようだ。それが署名本の多さに比例しているのだろうし、次から次へと押し寄せるファンのためには速書しなければならないという事情が、いっけんゾンザイにみえる筆体となった。あるいは、小出版社からの刊行本もあって、親方、損をさせてはいけないと、署名を相当部数、書き込んでいる。多忙な親方であったから、必然、署名にかける時間も少なかっただろから、芸能人なみの早書き署名の筆体とならざるえなかった。
 まだ61歳であったとか、まだまだ後進の指導にあたれる年齢であっただけに残念だ。合掌・・・

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